歌川広重 《東都日千両図》 Utagawa Hiroshige
- 価格
- ¥650,000(税込)
- サイズ
- 87.9×32.0㎝
- 作品情報
- 絹本着色・掛軸
- 備考
本作は三代広重(天保13年(1842)~明治27年(1894))の作です。
作画期は文久(1861~)頃からですが、活躍は主に明治期でした。
本作品は「東都で一日に千両が動く(日千両)」と言われた吉原、魚河岸、芝居劇場を戯画的に描いています。
活気があふれ、勢いのあるもの = 縁起の良いものとして描いているのです。
「日千両」は初代広重の時代にはすでに有名で、初代広重自身も日本橋の魚河岸、芝居町の猿若町、遊里吉原を紹介した「狂歌東都花日千両」の画を描いており、本作のいわば元ネタといえます。
また「西洋道中膝栗毛」や「安愚楽鍋」で著名な仮名垣魯文を「中心」として、落語家・市川団柳楼(柳亭燕枝、後の初代・談洲楼燕枝)、新聞黎明期の投書家・金井安善の讃が記されており、資料的にも価値のある作品となっています。
讃:幾等ぞと実に價なし/日本橋(かな井安善)
時知らぬさと/かな/秋の銀/世界(假名垣魯文)
花に雨/真似/してさゝむ/細蛇の目(團柳樓)